自然の風景が美しい野外でセッションしたい欲求が高まってきたので、先日、出かけた際に海辺の砂浜で演奏動画を撮影しました。
誰かに聞いてもらうとか、クオリティの高いものを作るぞというような目的ではなく、その場の空気を感じながら、ただただ湧き上がるインスピレーションにしたがって音楽を楽しもうと思いました。
野外ということで電源がないので、電池駆動の機材だけを使ったコンパクトなシステムをセッティング。
レジャーシートにクッションありの用意周到ぶり(笑) |
使用機材は下記です。
- KORG microsampler(キーボード)
- YAMAHA SU10(サンプラー)
- Ditto X2(ルーパー)
- MINEL Spark Shaker(使用しましたが動画にその部分はないです)
- zoom R8(MTR)
- zoom Q3HD(レコーダー 波の音を集音)
動画では写っていないですが、砂浜にちょうどいいサイズのいい感じに朽ち果てた木材があったので、その上に機材を並べました。
幅、高さとも奇跡的にぴったりなサイズ感の朽木 |
この日は風がなく天候は快晴、春らしい爽やかな気温のなか、波の打ちよせる音を聴きながら心地よくセッションができました。
フレーズや音色などを考えながらやっていたので、制作的な演奏になり、トータルで30分くらいはやっていたと思います。そのため、動画は全尺だと長すぎるので、中間部分のみ抜粋して編集しました。(映像に入っていない最後の方はルーパーの電池がなくなり動作不良を起こしたのでルーパーを使用したセッションは強制終了となりました(泣)
SNSにはさらに短く編集したものをupしました。
フレーズや音色などを考えながら
— Hosei Tatemizu (@tatelog_music) April 20, 2023
時間🕰を気にせずやっていたので
全尺ではなく
EP,bass,click noise的なものを
重ねる場面をまとめました。
リズムトラックは事前に
digitakt🎛️で組んだものを
microsampler🎹経由で
X2ルーパーに保存し流してます。
波🌊の音は実際の音です。#microsampler#su10 pic.twitter.com/dpjJ7wpzcM
ちなみに、演奏の音源はlogic pro xで少しLo-Fiの質感にした後、マスタリングして、Final cut proに取り込んで映像と同期させました。
先日、ライブの出演依頼をいただいたのですが、条件提示がなかったため出演には至りませんでした。そういうこともあり、改めてライブについて根本的にあれこれ考えを巡らせています。
自分が本当にやりたい演奏の形はどういうものなのかと深掘りしていくと、色々な縛りから開放された形がキーワードとしてあります。
もちろんきちんとしたコンセプトがあり、音楽や表現に対する愛情が滲み出ているイベントに出続けられたらいいのですが、それを実現するのはかなり難しいのが現状だと思っています。
なので、主体的に演奏を伝えていけるような形が必要だと思っているわけです。具体的なアイデアはすでにあって、TINÖRKSのメンバーにはそれについて相談しました。
今回、砂浜でやったほのぼのしたセッションは、それに対しての試行錯誤のひとつでした。今までと違う観点で実行した場合に、体感として発見や気づきが得られると思ったからです。
音楽に対して以前よりもずっと野心がなくなったことも関係して、価値観の変化は表現への変化も促し、新しい音楽活動の形となる出発点を探している最中のような気がします。
思い込みや縛りから開放されて、もっと自由に自分の音楽を作って、聞いてくれる人に届けたいという気持ちがあります。
出発点にたどり着くまですごく遠回りをしている気もしますが、直感ですべては必要なことというのも理解できるし、経験するささいな気づきのすべてが集約してこそ、来るべき時にクリエイティブなものを生み出せると思うので、あせらずに進んで行こうと思います。
文章も動画と同じくとりとめのない感じですが、またどこかで撮影してこようと思います。
ではでは〜
建水