【動画】TINÖRKS - Komorebi [microcosm impro session]

2023年8月7日月曜日

演奏動画 - TINÖRKS

t f B! P L

 

【MNG】

HOLOGRAM(ホログラム)のエフェクターmicrocosm(マイクロコズム)を購入したのでそれを使って演奏動画を撮影しました。

楽曲はTINÖRKS『Komorebi』をセルフカバー

Digitakt(動画内の黒色の四角い機材)でリズムトラックを組んでmicroKORG XLのローズエレピをエディットしたものを即興的に弾きました。

ODOMYUNICA(オードミュニカ)に収録のバージョン

komorebi[after a rain]

【microcosmについて】

ちなみにmicrocosmは日本の代理店が扱っていないのでアメリカの公式サイトから個人輸入しました。(円安がつらいところですが、サマーセールだったので10%OFF(送料分くらい割引)で買えてラッキーでした)

このエフェクターはグリッチやディレイ等11のエフェクトを内蔵し、入力音をスライスしたり再配置したりして複雑に変化させてくれる機材。

それに加え音の明るさをフィルターで調整したり、リバーブをかけて奥行き感を出したり、またルーパーも内蔵しているので演奏を録音して重ねていくこともできます。

一言で説明するのが難しいほど機能やできることが盛り沢山なエフェクター。

名前にあるように音を宇宙のように広がりをもって美しくしてくれる素晴らしい機材です。

【機材セット】

今回使用した機材

・microKORG XL → 手弾き用

・Digitakt → リズムトラック打ち込み

・microcosm → キーボード用エフェクター

・padKONTROL

Digitaktで2小節のリズムを組みました。vocalはKomorebiでレコーディングしたものをトリミングして打ち込まずにいわゆるポン出しで鳴らしています。

キーボードを弾きながら右手でDigitaktのキックやスネア等をミュートしたりモードを変えたりしました。

手弾きしているのはローズぽい音をエディットしたもの。輪郭が丸く暖かい音色にしました。

padKONTROLは動画内に写っていませんが、サスティンペダルをキーボードにMIDI送信するために使いました。

microcosmはイントロの部分ではGRANULESのHAZE(パターン4)、それ以降はMICRO LOOPのMOSAIC(パターン4)を使いました。

DigitaktをクロックマスターにしてMIDIでmicrocosmと接続してテンポ同期をしています。

余談ですが最初はmicroSAMPLERでアイデアを練っていました。ですがエレピのサンプリング音自体に入っているノイズがどうしても気になり使うのを諦めました。

【曲解説】

原曲の「komorebi」のエレピのリフを元に全編ソロ的な感じで展開。

以前に旧グッゲンハイム邸で開催されたspace dog record主催のカセットテープ・リリースパーティーに出演したとき、出番までの空き時間中にアップライト・ピアノで即興したバージョンに近い雰囲気があるかもしれません。

同じ即興でもピアノで弾くととてもリリカル(叙情的 演奏者の感情が音に表れる)で、今回の動画は淡々と徐々にグルーヴィーになっていくエレクトロニカというのが対照的に感じます。

エレピを弾き始めてフェードインでふわーっと後ろで鳴っているのがmicrocosmでエフェクトされた音。

入力音に対して常に決まった処理結果を出力するのではなく、いわゆるマクロ的に内部で複雑に計算された音が鳴っています。

なのでどういう音が鳴るのか演奏者側も分かりません。狙った音を出したいというジャンルや状況ではまったく使えないかもしれない非常にクセの強い機材です(笑)

しかし偶発的であるがゆえに音楽の面白さ、クリエイティブな奥深さがあります。

動画内の後半でテンションが上がるとともに音数も多くなって曲が盛り上がっていきますが、それに追随するようにmicrocosmも複雑なパターンを生成してくれたので、演奏していてかなり心地よかったです。(パターンを複雑もしくはシンプルにするかどうかも直感的に変更できます)

【撮影を終えて】

久しぶりに新しい機材を購入してうれしくなったのでそれを使って動画を撮影しようと思い、曲の方向性、アレンジ、展開、撮影方法、ミックス、動画編集などワクワクしながら一気に作業したのはよかったものの、どっと疲れました(笑)

microcosmの機能はほんの一部しか使っていないですし、DigitaktのMIDIトラックを使って今回は音が入っていないベースをループさせたり、たくさんのアイデア、構想がありましたが、きりがないので、今回はシンプルにしようと決めました。

まさにクリエイティブな沼ですが、それが音楽を楽しく続けられている理由だとも思います。

あまり無理せずに、これからもアイデアをひとつずつ実現していけたらと思います。

もしよかったら応援してください。

ここまでお読み頂いてありがとうございました。

ではでは〜

建水


【おまけ】

TINÖRKSの『komorebi』全バージョンを集めてみました(笑)

(現在公開しているもので個別のもの)

バージョン違いをどうぞお楽しみください。


TINÖRKS Quintet「Komorebi [after a rain]」タビノエ vol.2 @Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE 2019/11/03 (1/7)

TINÖRKS Quintet - Komorebi[after a rain](Studio Live Session)


Komorebi -Light of Piano-

Hosei Tatemizu - Komorebi(pf improvisation at Guggenheim House)

Whale Vs Elephant + Tinörks feat. Jana - Komorebi

(ドイツに演奏しに行った時に友人のトビアスとバイオリン奏者のヤーナとセッション)

TINÖRKS - Komorebi(Live at K.D Japon 2015.1.16)

Komorebi [after a rain]

https://namimum.bandcamp.com/track/komorebi-after-a-rain

komorebi

https://namimum.bandcamp.com/track/komorebi


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


TINÖRKS official site

https://namimum.wixsite.com/tinorks


CDやダブプレートなど公式物販サイト

TINÖRKS BASE official Shop

https://tinorks.thebase.in/

プロフィール

自分の写真
横檬 龍彦(ヨコモタツヒコ) 音樂評論家 「すべての作品はそれが存在している時点で評論される価値がある」 世界丸音普及協会理事長 著書「なつかしくてあたらしいひびき」 「まるいおとのつくり方」(絶版) *これはすべてフィクションであり横檬は建水歩星の評論家としての名前である。なお記事内で両者は区別される

ブログ内を検索

ブログ アーカイブ

お問い合わせフォーム

名前

メール *

メッセージ *

Translate

QooQ