僕が代表をやってるバンド『TINÖRKS』(ティノークス)が2014年にリリースした作品『ODOMYUNICA』(オードミュニカ)について紹介します。
(自作のコンセプトアート「オードミュニカ・ハウス」と旅人)
【内容】
輪郭がまるく可愛らしい音をたくさん使った穏やかな楽曲集です。アイリッシュフルートやティンホイッスル(アイルランドの縦笛)、鍵盤ハーモニカやメタロフォン(小型の鉄琴)などの生楽器とプチプチ、コツコツといった音をリズムにして組み合わせました。
たくさんの楽器のハーモニーが重なって心地いい世界へと旅できると思います。
spotify↓↓↓でも全曲お聴きいただけます。ぜひ作業BGMに〜
*とくにオススメは…
1. Komorebi -after a rain-
2. Fullerene -tonelico mix-
6. Hinata
エキゾチックな響きが好きな方は、シタール、タブラ、テルミンが登場するmarcoheibei(マルコヘイベイ)とコラボさせてもらった10. Ode(オーデ)をぜひ!
Tenori-on(テノリオン)を奏でるトグチケンタさんとコラボさせてもらった11. Fullerene(フラーレン)の別Versionは光の粒子がキラキラ浮遊しているような心地よさなのでこちらもぜひ!
歌が入った曲が好きな方は
5. Ljus och sno(ユース オー スノ)スウェーデン語で歌ってます
12. 空の余白
13.クジラが空を飛んだ日 [ver.1.5]
自分でアートワーク(ジャケット)も手掛けています。シュルレアリスムが好きなので、その影響が出ています。
トレーラーはこちら↓↓↓
【タイトル名の意味】
タイトルの「ODOMYUNICA」(オードミュニカ)というのは僕が作った造語です。「童心に帰って夢を見る」をアナグラム(言葉の順序を入れ替え)したものです。
童心に帰って夢を見る
↓
どうしんにかえってゆめをみる
↓
どうしん に かえって ゆめ を みる
↓
Doshin Ni Caette Yume O Miru
↓
D O N I C A Y U O M
↓
DONICAYUOM
↓
ODOMYUNICA
大人になっても夢をみたり、空想にふけってもいいと思っています。目に見えるものだけじゃなくて、目に見えないもの、世界の至るところにある驚きや発見を大切にしたい気持ちがあります。そういうのを音で表現しました。
【使用している楽器】
バンドの特徴のひとつがたくさんの楽器、とくに民族楽器を電子音と組み合わせることです。
『ODOMYUNICA』(オードミュニカ)の2曲目に収録されている「Fullerene [tonelico mix]」(フラーレン [トネリコ ミックス])という曲ですが、アイルランドの縦笛ローホイッスルやティンホイッスル、曲の中盤にラップハープと呼ばれる小型のハープが登場します。
実際の演奏動画をご覧ください↓↓↓
チェロも含めていくつかの生楽器とギター、ベース、シンセサイザーがプチプチ、コツコツといったリズムと組み合わさってふわっとした空気感が生まれていると思います。
【曲のモチーフ】
楽曲を書くときに、いつもモチーフにしているのは「自然」です。例えば、さっきの「Fullerene」(フラーレン)という曲は「植物の成長」をコンセプトにしています。
もっと具体的にいうと、イギリスのエデンプロジェクトのジオテックドームの中にある植物が成長し、ドームを突き破って空に向かってぐんぐん幹や葉を伸ばしていく様子をイメージしています。(上記動画のサムネイルがそのドームです)
【インディアンフルート】
他におもしろい楽器としては「Houra」(ホウラ)という曲で演奏しているインディアンフルートという楽器。これはネイティブアメリカンに伝わる楽器で別名「ラブフルート」とも呼ばれます。
「Houra」(ホウラ)のライブ動画↓↓↓
楽器のピッチ(音程)がピアノのように平均律(例えばドの音とレの音の音の幅と、ミの音とファの音の幅が違う)ではないので、音色がとても独特で神秘的に感じるかもしれません。
でも、その楽器が持つ音色のゆらぎ、音色の民族色がシンセサイザーやギターのような現代的な音と混ざることで、おもしろいハーモニーになっていると思います。
【音楽を通して目指していること】
世界にはいろいろな楽器があって、まだまだ知らない音色もたくさんあります。それらの音色を組み合わせて、「新しい音の世界に触れ、同じ気持ちを持った人とその感覚を共有したい」というのが、音楽を続けている理由です。
世界を旅するように新しい音色に出会いたい
自分の中にはない表現をしているアーティストに出会いたい
これからも音楽を作りながら「その瞬間」に遭遇(そうぐう)できればと思っています。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ほせい
TINÖRKS(ティノークス)公式サイト
『ODOMYUNICA』(オードミュニカ)の曲解説はこちら
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