【動画】ShiZKaNA - Skábma [The Story of Leaves]

2023年12月24日日曜日

The Story of Leaves 演奏動画 - TINÖRKS

t f B! P L

こんばんは。

タテミズです。

もう2023年も終わりに近づいてきました。今年はコンスタントに作品を発表できたし、新しくチャレンジした企画もあって良い年でした。コロナ禍以降人生観、価値観を変えたこともあって穏やかな年にできたのも良かったです。

みなさんはどんな年でしたか?

さて、先日、人生初の配信ライブをしましたが、その中で公開したShiZKaNA(シズカナ)でカバーしたSkábma(スカーマ)の演奏動画のみをyoutubeにupしました。配信では720Pでしたが、最大1080PのHD画質でご覧いただけます。

Shizuku Kawahara: Vocal, Backing Vocal, Bass Recorder

harakana: Violin, Keyboard

Produced by Hosei Tatemizu

released December 9, 2023

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

配信ライブについての記事

https://tatelog.blogspot.com/2023/12/shizkana-talk-stream-live.html

動画撮影についての記事

https://tatelog.blogspot.com/2023/11/shizkana-story-of-leaves.html

【アレンジ打ち合わせ】

ぼんやりとした企画としてはずっと前にあったんですが、具体的にメンバーに話をして動き始めたのは今年の9月くらい。

新曲を書く構想もありましたが、ShiZKaNAの雰囲気にSkábmaの世界観があうなあと思って、雫とharakanaさんに提案しました。

雫にはカフェでお茶しながら「ShiZKaNAのDUOで生楽器を入れたアンビエントぽい音で」、「ヨーロッパの雰囲気のレンタルスペースでライブ演奏して動画を撮影する」など熱くプレゼンしました(笑)

harakanaさんにはTINÖRKStudioに来てもらって事前に送ってもらったバイオリンのデモを元にアレンジについて詳細を詰めて行きました。

打ち合わせの後はセッションしたり
音数の微妙な調整であったり、鍵盤楽器も演奏してほしいことを伝えたり、機材やバスリコーダーをアレンジに加えることなどたくさん話しました。

これまでメンバーにアレンジを相談するときはメール等だったので、対面であれこれ雑談しながらゆっくりと方向性を決めることができて楽しかったです。

思い込み、考え方や環境の影響もあったと思いますが、ずっと自分に精神的な余裕がなく自分自身に鞭を打ったり、「音楽のやり方」に効率性ばかりを求めていましたが、根本的なことが変わった今では、心を軽くした音楽のやり方をするようになりました。

そういう大きな心の変化が今年に入ってから起きているような感じがしています。

【lyric】

夜の深さを広げた

旅人にともる明かりを

囲むように空は眠る

果ては消え


夜の翼にくるまれ続けて

満たされる時の実

けなげに生きていく


溶けた道を

星は流れ


(written by Hosei Tatemizu)

【曲解説】

タイトルはフィンランドなどで話されているサーミ(Sami)語「太陽の出ない季節」、極夜を意味。

ゆっくりとした曲調の中、真っ暗な夜に暖かい明かりを灯すようなサウンドスケープになっています。

ShiZKaNAはメンバーの個性にフォーカスする「The Story of Leaves」のプロジェクトの一環なので、オリジナルのSkábmaからウクレレやソフトシンセで録音したクラリネットなどのパートなどを削除して全体のアレンジを調整しました。

ShiZKaNAならではのグルーヴ感が出るようにリズムトラックをelektronのmodel:cyclesで制作しDAW上でfill inやパターンを細かく編集しました。

model:cycles(モデル:サイクルズ) ドラムの音を打ち込み
雫のボーカル、バスリコーダー 、harakanaさんのバイオリン、シンセのパートは撮影の時に演奏してもらったテイクを録音してミキシングを行なっています。ですので、会場にお客さんはいませんがライブ・レコーディングをしました。そのため通常のレコーディングよりも音に緊張感や臨場感があると思います。

各パートのバランスは雫の歌声とharakanaさんのバイオリンのフレーズ(カウンターメロディー)がどちらも活きるように。美しい音、ハーモニーになるように二人の個性が際立つこと。そのため、各セクションの音の凹凸がはっきりと分かるように慎重にミックスしました。

coda(曲の最後)では雫がバスリコーダーを担当し、中低域でバイオリンソロを支えながら心地いいアンサンブルが生まれるように譜面を書きました。木のぬくもりのあるほのぼのとした音色がなんとも言えません。

じっくり聴いてもらうと分かりますが、このセクションでは別パートのバイオリンの持続音もバスリコーダーの近い所で鳴っています。個人的に中世の古楽的な響きのようにも感じるので面白さがあって気に入っています。バイオリンの持続音はharakanaさんのアイデアなのでこの点とてもうれしい提案でした。

オリジナルのSkábma(『MORINO HAJIMARI』収録)

【バスリコーダーについて】

せっかくなのでバスリコーダーについて個別に解説します。購入したモデルはドイツのリコーダーメーカー「モーレンハウエル(Mollenhauer)」のデンナーというモデル(DENNER)
ShiZKaNA配信トークライブでバスリコーダーを紹介。長ーーーい!!
購入した楽器店は兵庫県宍粟市にあるテレマン楽器。

デンナーモデルは18世紀ドイツの製作家J・デンナーのニュルンベルクとコペンハーゲンにあるオリジナル楽器を元に製作されたもっともポピュラーなモデル。輝かしく表現豊かな音色を持ち、音孔にはアンダーカットが施され非常に安定した響が得られます。全音域に渡って柔軟で迅速な音の反応を得ることができるためソロ用楽器としても合奏用楽器としても使える素晴らしいリコーダーです。(引用元:テレマン楽器の商品ページ)

材質はPearwood(ペアウッド)つまり果物の梨の木。リコーダーやバイオリンの材質として使用されることがあるそうです。音色はお聞きの通り、輪郭が丸く、温かみのある柔らかい感じです。

キーはF(ファ)メジャーですが、クロマチック(半音)も出せます。音域は1オクターブ下のFから真ん中のBまで出るみたいです(そこまでほんまに音が出るのか不明...)

数年前からバスリコーダーの音色とデザインに興味があって自分で吹いてみたいなあという想いを抑えきれなくて探していたら置いてそうなお店を発見しそれがテレマン楽器でした。

訪問した時にはデンナーモデルが置いてなかったので、同じメーカーのカンタやSUZUKIのバスを吹かせてもらい音や吹いた感じの違いを教えてもらいました。後日、デンナーモデルを取り寄せてもらい試奏させてもらえないかとお店に相談した所、心良く対応してくださりました。

入荷の連絡後、ワクワクした気持ちを抑えながらお店を訪れ吹かせてもらった時の音色、デザインの美しさに感動!!試奏させて頂いた後、購入しました。

美しい楽器に巡り合えて良かったし、改めてバスリコーダーのふくよかな低音は聴いているだけで心地よくなれるので幸せです。(ちなみに雫に吹いてもらうようになった理由は配信ライブの中で暴露されました(笑))

【楽曲販売】

楽曲とyoutubeにupしている演奏動画は「TINÖRKS応援企画商品」として販売していますので、応援していただけるとすごくうれしいです。(活動の支えにさせていただきます)

Skábma [The Story of Leaves]

音源ダウンロード販売はこちら

https://tinorks.thebase.in/items/80620404

映像と音源のセットはこちら

https://tinorks.thebase.in/items/80619919

【最後に】

トラックは制作しても自分が動画内で演奏しないというのは初めてでしたが、こういうプロデュース的な立場での制作も自分にはあってるなあと思いました。裏方的というか全体を整えるような感じのクリエイションも好きなので、これからもやっていきたいなと考えています。(逆にプレイヤーが向いてないのかなあなんて)

来年はどんな作品を作るのか自分でも分かりませんが、小さな変化がやがて大きな変化につながるバタフライエフェクトを夢見ながら。そして思い込みのリミッターを外して内の声を大切にしつつ2023年のがんばりを労(ねぎら)いたいと思います。

みなさんもまずは自分を大切にして、無理せずにどうぞ良いお年をお迎えください。

ここまでお読み頂きましてありがとうございました。

ではでは〜

建水

プロフィール

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横檬 龍彦(ヨコモタツヒコ) 音樂評論家 「すべての作品はそれが存在している時点で評論される価値がある」 世界丸音普及協会理事長 著書「なつかしくてあたらしいひびき」 「まるいおとのつくり方」(絶版) *これはすべてフィクションであり横檬は建水歩星の評論家としての名前である。なお記事内で両者は区別される

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